2008/01/20(日)
建設業関係の仕事を取り巻く環境が猛烈な勢いで悪化しているように思えてな
らない。
その多くの原因は、建設業を取り巻く外部環境の悪化が急激に進行しているこ
とに他ならない。私はあまり環境のせいにしたり、外部要因のせいにしたりする
のはどうかと思う方だが、建築偽装に始まった規制強化や、追い討ちを掛ける
アメリカの住宅ローン問題、原油価格の高騰や公共事業の縮小などなど、どれ
も建設業関連の仕事をしている方にとっては深刻な問題となっているようだ。
もちろん、建築偽装による規制強化は、事件後に強化されることは十分予見で
きたことであるし、住宅ローン問題による国内の審査が強化されることもある程
度考えられることでもある。ただ、前々からの公共事業の縮小による仕事量の
減少に追い討ちをかける状況に、業界は大きな打撃を受けているようだ。
原油価格の高騰もジワジワとボディブローのように経営に打撃をあたえている
ようで、当社のクライアントの建設業関係者からは、先行き不安な意見を多く
耳にするようになった。
もちろん建設業だけが、厳しい局面ではないと思うが、様々な業種の方々とお
会いした中で、最も深刻な印象を受けたのがこの業種である。
ガソリンに含まれる、暫定税率1リッターあたり@25円程度が値下げになると
我々使用者は大変嬉しいことなのだが、この・・・いわゆる道路税が削減される
ことで、地方の公共事業は更に減少することだろう。(※道路税=道路の保全や
保持、新しい道路の建設などを目的とし、道路の使用者であるガソリン消費者
からの徴収をおこなうべく、ガソリンの購入価格に含まれている税金のこと。)
そうなると、建設業の生き残りポイントは、公共事業に依存しない経営体質作り
が最重要なのかも知れないで御座るな。
このような事から、何かに依存することは大変危険であるからして、全ての業種
に共通した教訓として、経営には自立した経営がいつの時代も必要なのであろ
う・・・
当社も「 脱 」依存の思考を忘れずに頑張っていこうと思う・・・今日この頃だ。