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年商20億の取引先・・・途絶えた連絡・・・の巻

                                      2008/01/21(月)
 
 
 
 
 

半年くらい前まで取引していた会社との連絡が、最近・・・突然、途絶えた・・・。

この会社とは2~3年前からお付き合いしていて、社長さんとは1年くらい前に
1度東京ドームホテルにて会食をご一緒させて頂いたことがあったが、その当時
はとても羽振りの良い話をしていたのを思い出す・・・。

その時の話を思い出すと・・・社長さんはクルーザーを所有していて、近いうちに
一度そのクルーザーでのんびり釣りにでも行きましょうよ。と誘われていたのだ
から、世の中ホント・・・わからないものである。

たった1年強の間に、この会社に一体何があったのだろうか?それとも私と会った
頃には既に構造的な問題を抱えていたのだろうか?今となっては解らないままだ。

ただ、幸いなことに当社との実質的な取引は既に残っておらず、当社の損害は全
くないのだが、最近・・・会社の存続が危ぶまれる会社・・・つまり一言で言うと・・・


『 大丈夫なのか? 』 と心配したくなる会社(=取引先)もチラホラ見受けられる。


これが、今後やってくる大不況の足音なのかどうかは、今はまだ解らない。だが、
最近の実際の景況感や経済の動きから鑑みても、決して楽観視できる状況では
ないのだと思う。

何てったって、市町村などの自治体ですら、経営破たんしそうな状況になっている
のだから・・・一昔前に、市役所がつぶれる・・・なんて事を一体誰が予想しただろ
うか?

夕張市に始まる市区町村の破綻は・・・今後も少なからず起こりうるに違いない。
いやむしろ増加傾向にあるように私は感じている。理由は、地方経済の地盤沈下
は今まで以上の加速が予想されるからだ。

市区町村は車社会だ。何しろ自宅の近くまで地下鉄が走っていたり、バスが10分
間隔でやってくるなんてことが無いのだから、生活する上で自動車での移動は欠
かすことが出来ない。

従って、ガソリンや灯油価格の高騰はモロに地方に住む人々の生活を直撃する。
さらに増税。追い討ちをかける規制強化・・・そして何より今後はひっ迫した役所の
経営状況に応じて、順次公共サービスやら公共事業が縮小、もしくは廃止されて
いくことになるだろう・・・そうなると、その地方の経済は更に地盤沈下することにな
る。

すると、その結果地方での財政(=税収)は落ち込み、財政が乏しくなることによっ
て更に公共サービスは低下する・・・という負のスパイラルに突入すると考えられる
からだ。

特に私は、中国で今年開催される北京オリンピック以降のアジア経済全体の不況
連鎖を心配している。

中国を絡めてビジネスを展開している会社は本当に多い。今回の中国銀行の営
業停止などは、それらの予兆でしかないように思う。

        はてさて最悪の展開にならぬ事を祈るばかりだ。

私の単なる予想でしかないが・・・今年1年間に起きる倒産件数が、恐らく過去最高
レベルに近い件数にのぼるように思う。

果たしてこの環境下で上手にビジネスを展開し、この10年を乗り越える中小企業に
何が何でも当社もランクインしなければならない・・・何しろそれこそが、経営者の最
大の役目であるから。

ちなみに、今回連絡が途絶えた取引先というのは、設立から丸9年。情報機関の評
価も一般的な会社と比べても高い評価を得ている。年商は20億を軽く超えている会
社さんだった・・・にも関わらず、あっけなく倒産。

10年を生き延びる会社が、10%も無い・・・という話が、実に真実味を帯びているな
ぁ・・・と感じた一件で御座った。


来たる2月1日・・・当社は創業丸7年・・・ここからの3年が、本当の勝負どころであ
ると感じる今日この頃だ。環境的にみても、経営年数的にみても経営者の能力が試
される3年間となろう・・・乞うご期待!!

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2008年01月23日 05:38に投稿されたエントリーのページです。

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