2007/12/09(日)
昨日まで出張だったので、今日は自宅で撮り貯めてあるドキュメント番組をのん
びりと観ることにした。(意外とこういうリラックスした時に良いアイデアが生まれ
たりすることが多いので案外馬鹿にできない・・・。)
最近日本も環境問題に真剣に取り組まざるをえない状況下にあるが、今回観た
VTRには、環境問題への取り組み方そのものの認識を根本から変えなければ
ならないといった、日本の環境への取組姿勢に対する疑念が浮き彫りになった。
北欧で最も進んだ環境先進国として知られるスウェーデンでは、幼稚園の年代
から、「 人間が出すゴミを町や森などに捨ててはいけない。 」ということを自然
に学べるよう教育システムの中に組み込まれている。
だから、分別回収などは当たり前のこととして普通に行われているし、森にゴミを
捨ててはいけない・・・ということについては5歳の子供に質問しても、「 動物が
間違って食べてしまうからいけないんだよ。 」と答えるくらいなのだ。
街のスーパーなどでは、環境に優しいマークの付いた製品がほとんどだ。
そのマークにしても、メーカーではなく第三者機関のNPO法人が管理する団体が
環境基準を満たすもの以外には認定されない仕組みになっている。
日本とさほど変わらない国土であるのに、人口は日本の1/10以下の890万人であ
る。(※2001年の人口調査)
国土は緑が多く点在し、とても自然に溢れた豊かな生活をされているように見えた。
また、スーパーにはガラスボトルとプラスチックボトルの回収機が設置されていて、
空になったボトルを投入すると、スーパーの買い物代金から割引いてくれるレシート
か、環境団体への寄付かを選べるように工夫されていたり、スーパーで売れ残った
生の野菜などは、堆肥屋さんが毎日買い取ってくれる仕組みも面白い。更にダンボ
ールなどは全てトイレットペーパーに再利用される・・・とのこと。
このような仕組みが無い、日本ではコンビに弁当などの売れ残りは普通に廃棄され
ていることだろう。
うーーーん? この違いはどこから来るのだろう?
私は、子供の頃からの教育から来ているように思う。 子供の頃から資源や環境に
対する大切さを教育しているこのような環境の整った国においては、誰もが当たり前
のこととして日々の生活の中において自然と環境に対する配慮を行っているが、日
本ではそのような教育がされていない為、個々の環境への意識の高い方のみが奮
闘している状態である。
裏付けとして、この番組内で街行く人々に環境に対する意識を聞いている場面があ
ったのだが、特に環境保護に対する強い認識を持っている訳ではない・・・と答える
人々が多かったのが印象的だった。
そういった点からも、国が主導するインフラ整備の重要さが計り知れる。
今回、環境大国スウェーデンの取組みを知り、いかに今の日本のやり方が間違って
いるかを理解することができた。
日本も、京都議定書会議の開催国であれば、スウェーデンの取組み方を学び、相応
の手段を講じるべきだと思った。
子供達の教育に、ゴミ問題や環境に対する問題を自然に身に付けてもらえるように
盛り込んでいければ・・・きっと富士山も世界遺産に選ばれるようになるだろうに・・・。
(※富士山はそのゴミの多さから世界遺産への登録ができないと聞いている。)
番組内で日本のタレントが、幼稚園児に日本のお菓子をプレゼントした際、子供達
が普通に食べたゴミの袋を・・・当たり前のように自宅に持ち帰る姿をみて教育の
重要さを知ることになった・・・。
果たして、今の日本で・・・ゴミを自宅に持ち帰る子供は何人いるだろうか?
いやはや・・・スウェーデン・・・素晴らしい国で御座る!! 天晴れっ!!