2007/08/30(木)
先日、当社で以前インターンをしていた学生さんから自分の企画した新規事
業のプレゼンを私にチェックして欲しい・・・との依頼があった。
何やら大学生の新規事業コンテストのようなものがあるらしく、そのコンテスト
に毎年エントリーしているというのだ。
学生の頃の私は、と言うと・・・頭は金髪に近く、音楽(バンド)とバイト(バーテ
ン)に明け暮れていたのだから、学生の内から起業家意識が高いというのは、
それだけで可能性の幅をとても大きくしていると思う。
私自身・・・およそ6年半前の30歳ちょうどの頃、現在のスカイオフィスを創業し
ているのだが、正直なところ・・・今だから言えるのかも知れないのだが、もっと
も活きが良かった26歳(当時公開会社課長)位で独立していても、今の状況と
あまり大差は無かったように考えられる。
従って、私の場合、26歳で独立していた方が4年分可能性が大きくなっていた
のだろうと感じている。(総合的に見て、起業するなら若いうちにした方が良い
と私は思っているからだ。)
ま、過去は変えられないのだから、今更そんなことを考えることも無いのだが、
今回連絡してきた学生さんのように、まだ大学生である20歳くらいで事業につ
いて考えることはとても素敵なことだと思う。
そもそも、義務教育では・・・社会に出てから実際に役立つ
【 生きていく上で必要なこと 】
については、殆ど教えてくれないのだ。 私はコレこそが今の日本の教育の
最も大きな誤ちであると思っている。
今の地球上での人の営みは、悲しいかな【 お金 】というルールで動いて
いるのだ。だから、最低限お金についての教育や、投資についての教育を
義務教育の中で行っていくべきなのである。
特に・・・小さいときから【 リスク 】と【 リターン 】についての知識や、金利
のしくみ、税金のしくみ、などを基礎的な知識として全国民共通の当たり前な
ベーシックなものにしていかなければならないと思っている。
理想を言えば・・・高校卒業時点で企業の決算書の各項目の数値がそれぞ
れ何を表しているか?位は完璧に理解できている状況になっているくらいで
ないと社会人になってからや、起業後の経営には全く役に立たない。
それは、私がくどくど書いている通り・・・『 知らないことこそがリスク 』な
時代になっているからに他ならない。
毎年毎年・・・世界一豊かな国と言われた経済大国日本において・・・自殺
者が3万3000人以上もいる国は世界中どこを探しても、わが国にっぽんだけ
である。もしもお金に関する必要な知識を、その人達が少しでも多く教育を受
けて知っていたとしたら、きっと借金苦で自らの命を絶ってしまう人達の数も
減っていくことだろう・・・。
インターン(社会経験の場として無報酬で働く制度)として、働いたことのある
Y君のように自分から行動に移せる人でないと知識や経験を得られない教育
こそが本当の不平等=格差となっていることに、この国の役人は早く気づくべ
きである。
どうやったら成功可能性が高くなり、どうやったら失敗するのか?こういう事を
できるだけ若い・・・そしてヤル気のある後輩に教えていってあげたいと思う。
なんてったって、一応・・高校と中学の社会科(日本史・世界史・地理・倫理・
公民・現代社会)の先生でもあるのだから・・・。
そうそう・・・
大学の先生方・・・金髪でも教員課程を受けさせてくれてありがとう・・・(涙)
ムムム・・・これじゃマサシク『 金髪先生 』で御座るな・・・「なんですかぁ~」