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年収120万円時代?

                                     2007/06/26(火)


       
今日のブログタイトルは・・・経済アナリスト・森永卓郎さんの著書のタイトルで
ある。森永さんと言えば、最近はTVのコメンテーターや大学の教授などもやら
れていて、顔をみればわかるくらい有名な方である。

本の執筆においても、多数出版されている。 少し前に話題を呼んだ本・・・

       『 年収300万円時代を生き抜く経済学 』

が有名であるが、今回出された本は更に180万円も年収が下がった・・・年収
120万時代がやってくる・・・という内容である。

私は最近・・・本を読むペースが鈍化していたが、チラッと空き時間に寄った本
屋さんでこの本を購入してしまった。

内容は・・・これからの日本人は3極化が強烈に進み、1部の超お金持ち層と
年収300万円の層、そしてスラム層とも言える年収120万円以下の層の3つの
層へと分かれるだろう・・・ということを予想している内容だ。

およそ3年前にご自分で予想し書かれた年収300万円時代がやってくる・・・と
いうのは、予想が甘かったらしい・・・だからこの本の中で本当は年収120万円
の時代こそがやってくる・・・と改めて予想されている。

読み進めていくと・・・ところどころ極端な見方だなぁ・・・という風に感じるところ
もあるが、危機感の薄い今の日本人にとっては丁度良い表現なのかもしれな
いと思った。

中でも・・・特に印象的だったのは、世界の経済大国1位・2位の日本とアメリカ
が・・・それぞれ、貧困層の占める比率でも1位・2位となっている。と言う点で
ある。

今のところ日本はアメリカに次いで世界第2位の経済大国であるが、貧困層の
多さでも世界第2位である・・・ということだ。にわかには信じがたいDATAである
が事実である・・・とのこと。

確かにココ最近・・・ワーキングプアとか、ネットカフェ難民だとかいう言葉を多く
耳にするようになったし、夕張市の破綻など・・・今まででは考えられなかった
自治体の破綻までもが起こっているから、ジワジワと森永さんが言う3極化は
侵攻しているのかも知れない。病気の侵攻と一緒で3極化が侵攻している間
というのは自覚が無いものなのだろうか?

1億円を超すクルーザーが飛ぶように売れていたり、57億円の宇宙旅行を買う
日本人がいたりする中で、餓死する日本人も現実に存在しているから、あなが
ち冗談ではなさそうだ。(00年~05年の5年間で378人の人が餓死している。)

また、預貯金が全くない貯蓄ゼロの世帯がおよそ23%・・・日本の全世帯の中
の4軒に1軒は、貯金が「 ゼロ 」なのだ。貯蓄大国日本も変わったものだ。

今は、大手の輸出企業などが円安の影響もあって至上最高の利益を上げてい
るが・・・実は、利益の伸び率に比べるとそこで働いている従業員の所得はそ
れほど上昇していない。もちろん円安の恩恵を授かっていない多くの中小企業
は実は悲鳴をあげている状況だから・・・120万円は行き過ぎのような気はする
が、ある程度の格差はハッキリしてきている時代であることは間違いないよう
だ。

成果主義は生きにくい時代となるのか? 


それとも、ある意味平等で、よりよい時代となるのか? 


その答えは、近くこの国で働く我々自身が目の当たりにすることになるだろう。

私は・・・自分の手でよりよい時代にしていきたいと思う。 皆さんはどう動く?

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2007年06月28日 23:11に投稿されたエントリーのページです。

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