2007/04/19(木)
『 成功も失敗も自分次第 』 松下幸之助
「 不況のためだ 」「 あの人のせいだ 」 人はともすると失敗の原因を他に
求めがちである。しかしそれでは、いつまでたっても失敗が改善につながらず
新たな発展は見込めない。すべて原因は我にあり。反省すべきは謙虚に反省
する生き方こそが、日に新たな進歩発展をもたらしてくれる。
物事が上手く行く人と行かない人の違いは何か?と考えた時に、私はこの言
葉を思い出す。誰かのせいにするのはとても楽だし簡単だ。しかし、本当にそ
うだろうか?大抵の場合、その人自身に改善すべき原因が隠れている。
人を無理やり変えるのは至難の業だ。しかし、自分を変えることは不可能では
ない。自分を変えることで、人を変える・・・どちらかと言うとこっちの方が私は
近道のような気がする。
人間だからついつい、愚痴をこぼしてしまうこともあるかも知れない。でも、その
アトに、必ず自分も反省するクセを持とう、改善すべき点を見つけることができ
れば、その人はそれを改善することで充分進化していくことができる。
以前社内で・・・こんな愚痴を聞いた事がある。
『 自分たちには物凄く厳しい時間管理をして一生懸命仕事をさせられている
のにマネージャーは仕事中に何度も休憩に行っている。これでは私はやる
気にならない・・・。 』
(※現在在籍しているマネージャーではありません。念の為断っておきます。)
この発言の中には、注意すべきとても重要な言葉がいくつか含まれている。
まず、第①に・・・
1行目の最後「 させられている 」という言葉だ。彼はマネージャーの為に働い
ているのだろうか?仕事を「 やらされている 」と考えている時点で彼には大き
な問題が存在している。仕事は「 やらされ 」になるとどういう訳か途端に低迷
してしまう。仕事はマズは自分の成長の為に取組むべきものだと私は思う。
第②に・・・
マネージャーの行動を不公平と感じている点。私が同じ立場で、どうしても気に
なる、もしくは許せない。と感じたとしたら、そのマネージャーを実績をもって追
い抜いてやる、と考えるところだ。この場合ただ単に、自分の成果が出ない原因
をその人のせいにしているとしか思えない。さっさと結果を出して、その人よりも
成果を出し、同じマネージャーになった時に同じ事をしなければいい。
第③に・・・
誰かの言動をみてやる気をなくす・・・実はこれほど馬鹿らしいものはない。その
人の影響を受けて勝手にやる気を無くし、成果も上がらず、給料も低下する。そ
の人本人に何の得があるのだろうか?やる気も低下させられた上、実績も給料
も下げられて本当に満足なのだろうか?私はそれだけは絶対に嫌だ。こういう
場合は、「 人 」は「 人 」、「 自分 」は「 自分 」と言い聞かせるようにして
いる。 マイナスな人に自分を合わせること以上に不合理なことはない。マイナス
面に引きずられないように自分をしっかり持つことが大切である。
この時の愚痴をひと表すとすると・・・
『 自分の結果が出ないのは、あのマネージャーのせいだ 』と聞こえて来る。
自分を変えられるのは自分だけだ。そして結果を出せるのも自分の行動によ
るものである。で、あれば、人の行動を気にし過ぎる癖・・・これを治さないこと
には、この人が成長することはできない。この原因に気がつくことが重要であ
る。隣の芝生がどれだけ良く見えても、自分の芝生に手を加えなければ、結
局は自分の芝生が良くなることは永遠にない。
毎度感じることではあるが、松下幸之助氏の言葉には実に重みがあって我々
に日々起きている問題に対して光を灯してくれる。感謝である。
成功も失敗も『 人 』次第・・・では無く、『 自分 』次第なんだよね・・ホント。