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忘却曲線

                                     2007/03/25(日)


シトシトと・・・雨が優しく降っている気がする。 同じ雨でも、強く降る雨は嫌
いだがタマにはこういう雨も体が癒されるような感じがして良いものだ。つい
でにマイナスイオンでも出ていたらもっと癒されるのに・・・と思う。

さて・・・皆さんは忘却曲線という言葉を聞いた事がおありでしょうか?何とな
く書いてある文字からご想像がつくと思いますが、人間の記憶と時間との相
関関係をグラフにすると見事にカーブを描いて下がっていく・・・そのことを忘
却曲線といいます。

ドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウス によって発表されたこの忘却
曲線「 人間の記憶は指数関数的に減少する 」は、実は我々のビジネスの
世界においてとても重要な部分となっています。

指数関数的・・・とか言われると思わず「 サヨナラ 」と言いたくなりますが、
簡単に言うと・・・

 人間は【 21日間でほとんどのことを忘れる 】と言っている様なものです。

(※ほとんど・・・と言ってもモチロン、自分の名前や住所などの重要な記憶を
忘れる・・・ということではありません。)

つまり、夢や目標・・・はたまた宣伝や広告・・・メルマガや電話連絡、メール
やDM・チラシなどなど、21日間なにもしないで放っておくと、人は忘れる生き
物なんですよ~ということなのです。

確かに人間の記憶って意外とあいまいなものです。皆さんは3日前の晩御飯
に何を食べたかスグに答えられますか?恐らくこの質問ですら、恐ろしい状況
になっていると思いますが・・・記憶ってそんなもんなんです。

要するに人間は忘れる生き物であり、あまり重要でないことについては記憶
の強さといいますか・・・シナプスの突起が小さくなっちゃうんですね。シナプス
とかいうと何のこっちゃ?と思う人もいらっしゃるので、人間の脳の引き出しの
「 見出し 」という表現に変えましょう。

小さな見出しはあまり注目されない・・・ということです。ですから3日前の晩
御飯の見出しは小さく、思い出すのに時間がかかったりします。

これをビジネスで活かすとすれば、大切なお客様には何かしらの方法を考え
自分の会社のことや営業マン個人のこと(=記憶)を事あるごとに思い出し
てもらわないといけません。このあいだ来たあの人・・・なんてったっけなぁ?
何てことになってはビジネスチャンスを逃がしてしまうことになります。

その為に、お客様の必要とする情報をお届けしたり、企業によってはTVCM
を流して会社名や商品を思い出してもらったりする訳です。

しかし、ビジネス以外でも自分の目指すべき目標を忘れてはいけませんね。

夢や目標を忘れる・・・ということは、その人が目指すべき場所を忘れる・・・と
言うことですから、最終的にどこにも辿り着けないということになってしまいま
す。

だから、現在成功している人は皆さん・・・夢や将来の目標を紙に書き、常に
持ち歩き、ツライ出来事や心が折れそうな場面においてその時忘れかけた

『 夢や目標をもう一度思い出す作業 』を定期的におこなっているのです。

作業的には単純な作業ですから難しくはありませんが、効果は恐ろしいほど
あるのです。

人間は時間とともに記憶を削除していきます。であれば、大切なお客様に自
分のことを忘れさせない努力や自分の大切な夢や目標を忘れさせない努力
を自分自身にも施しておきたいものですね。

私は毎日必ず自分の手帳をみますので、手帳に将来の自分の夢・目標をカ
テゴリーごとに記してあります。

タマにうまくいかない出来事があると・・・その目標を見て・・・「 そうだ・・・こ
んな事でつまずいている暇は自分には無いな・・・ 」と思わせてくれたりし
ます。

目標から一時も目を離さないようにするだけで、そこに到達できる確率は大き
く上がります。目隠ししていては目的地には辿り着けませんからね。


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2007年03月25日 11:12に投稿されたエントリーのページです。

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