« 格差社会という現実 | メイン | 忘却曲線 »

代官山にて待ち合わせ

                                    2007/03/24(土)


朝の10:00時・・・代官山駅前にて中央大学の1年生、占沢(ウラサワ)さんと
待ち合わせた。当社で働いていたインターン生からの紹介で本日初めて会う
ことになった。

私のそのアトの仕事の都合で池袋のオフィスから急遽代官山に待ち合わせ
を変更して頂いた。(突然の変更・・・すみません)

今日の代官山はあいにくの曇り空だったが、代官山駅前は独特ののどかさ
があって、曇っていてもとても良い雰囲気が漂っている・・・。

占沢さんは、中央大学に通う女子大生でこの春から2年生になるのだが、最
近彼女が中心になって学生団体を立ち上げたという。団体の目的は聞く限り
で簡単に説明すると「 自分の将来に対しての目的意識の低い大学1~2生
に・・・早くから将来の目標を明確化してもらって、大学生活をより有意義に過
ごして頂けるように手助けする団体 」と・・・いったところだろうか?

まだ立ち上げたばかりで色々と問題点もあると思うが、学生のうちから自分
自身で考え、動き、組織を立ち上げるということは、将来・・・社会に出てから
も必ず彼女自身にとって大きな力になることは間違いない。

   自分から動く・・・このようなことができる学生はメチャクチャ少ない。

そう考えると、占沢さんのような学生さんがドンドン出てきてくれる事で、日
本の若い力が活性化されるとしたら、我々社会人としての役割のひとつとし
てデキル限り応援するべきだと思う。

ただ・・・全国の学生さんの中には、占沢さんのように自分から動くことで社
会にインパクトを与えだしている人達も、まだまだ少ないが確かに存在して
いる。

ある芸術大学の学生さんは、日本国内で開催されているデザインフェスタ
に作品を出品してそれが評価され、大学在学中から芸術家としてのスター
トを切っていたり、どこの高校だったかは忘れてしまったが、高校生だけで
製作した映画がひょんな事から映画関係者の目にとまり、何と昨年いくつ
かの映画館でその作品が上映されTVでも紹介されたりしていた。

大学生でも高校生でも、本気で何かを作り上げたいと思えば、デキルので
ある。

しかしながら、多くの学生・・・大学生であっても、大学3年生の就活がスター
トする時期になって初めて自分の将来について真剣に考え始める学生がほ
とんどである。

大学というと入るのは手間がかかるが、入ってしまうと段々と勉学をする場と
いうよりは、自由な交流の場と化してしまったりしがちであろう。しかし、多く
の社会人の人達は、自分が社会に出て役立つことを学生時代にもっと早く
「 気が付く 」ことが出来たらば、どんなに良かっただろう?と多くの人が感
じているに違いない。


    占沢さんは、その部分を何とかしたい・・・そう考えているのだ。


私も、今・・・大学1年生に戻れるとしたら、何も考えずに過ごしていた学生時
代がとてももったいなかったと思えてならない。今の自分が昔の自分にアドバ
イスできたらどんなに無駄な学生時代の時間が有意義な時間に変えられた
だろう?と思うと、悲しくなってくるくらいもったいなく感じる。

しかし、楽しい学生時代を謳歌している現役の学生さんに、今から真剣に数
年から数十年後の事を考えるべきだ・・・と訴えたとしても、難しい局面もある
と安易に想定される。

自分が将来何がしたいのか?どうなりたいのか?意外と決まっていない人が
多いのが現実だ。だが、目的地が少しでも早く決まれば、その目的地に到達
する為の準備作業は時間のある学生時代にタップリとしておくことができるのだ。

私がもし大学1年生に戻れるとしたら、入学当初から営業会社でアルバイトか
インターン生となり、営業力を身に付ける努力をしたに違いない。大学を卒業し
てからスタートするより4年も早く現実を知ることができるからだ。また、私は経
済学部だったのに現実に役に立つ「 金融の知識 」 「 税金の知識 」 「 
株式の知識 」等、テスト対策程度にしか勉強してこなかった・・・今思えば、
時間のある学生時代に、この辺りの基礎を徹底的に勉強しておくことができて
いれば、経営者としての今の自分にとてもプラスになっていたに違いない。

ある経済学部のゼミの講義では、ゼミの学生が実際に株の銘柄を選定し、株
券を購入。現実に即した実経済の勉強をしている・・・という話も耳にした。実際
に自分たちのお金を小額だが投資することで、リアルな経済の動きを感じられ
るに違いない。

大学をはじめとする学校では、そういう現実に即した教育をしていくべきだと私
は思う。

役に立たない微分積分を勉強するよりも、社会に出てからもしくは生きていく上
で大切な事を教えて欲しいと願っている。

ともあれ、私のようにアトで「 あの時、ちゃんと勉強しておけば良かった・・・ 」
と悲しむ学生さんが少しでも減って頂けるように、微力ながらお手伝いさせてい
ただこうと考えている。

自分から、会ったこともない会社の社長さんに1人で会いに来る行動力は素晴ら
しいと思う。最初は少々緊張していた様子だったが、最終的には聞きたいことを
聞けたみたいだったので、少しは参考になったのかもしれない。

私は基本的に頑張っている人が好きだ。 自分から手をあげて動ける人には次
第に協力者も集まってくることだろう・・・。

繰り返しさえしなければ、若い内にする失敗はとても貴重な財産になる。


既にオッサンのような語り口になってしまったが、私だってまだまだ若い・・・ハズ。
彼女達の行動力には微塵も負けてはいられませんな・・・はっはっは。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年03月24日 23:54に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「格差社会という現実」です。

次の投稿は「忘却曲線」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。