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サイボーグは直ぐそこに・・・。

                                      2007/03/21(水)


今日もNHKの番組に驚かされた・・・。NHKはとても良い番組を作っているのだ
から、たまに制作費横領とかの問題が起こると残念でならない。

昨年の12月頃に録画してあったNHKスペシャルを何気に観たのだが、私達が
子供の頃にSF映画やアニメに出てきた『 サイボーグ 』がどうやら本当に普及
しそうな勢いであることをNHKの番組は紹介していた。

       番組の内容は、本当に驚くべきことの連続であった・・・。

両腕を失った人に人工の両腕を付け、腕を動かすときに脳から発せられる電気
信号によって機械の両腕及び5本の指までを本物の腕のように動かしている映
像が映っていた。腕を失った人にとっては、まるで腕を取り戻した感覚になると
いう。障害にある人にとっては将に画期的な技術であると思う。

また、両目を失明したドイツ人の方も、脳の視神経を司る箇所に電極をつけ、失
った眼球部分にマイクロカメラを装着。画像解析用のコンピューターがカメラの情
報を電気信号に変換し、視神経に働きかけ失った光を取り戻している場面も放映
されていた。この技術はまだまだ開発段階ということだが、近い将来、目を失った
としてもロボットの目によって光を取り戻す人も出てきそうだ。

更に驚いたのは鬱(うつ)状態の人の脳に、電極を埋め込み・・・鬱の症状を解
消し、前向きな感情を持てるように変えてしまう技術だ・・・これは本人にとって
はとても良いことだと思うが、もし人の感情を自在に操れる技術などが開発され
たとしたら、それはそれで恐ろしいことになってしまうであろう。

極めつけは・・・脳の電気信号を外部のコンピューターに出力したり、脳の電気
信号だけでコンピューターを操作できる技術が出来つつあるという事実だった。
そんなことができたら、体が無くなっても脳だけ保存し維持することさえできれば
機械でできた体を動かすことも、遠隔操作することだってできてしまう・・・恐ろし
い。本当に映画マトリックスの世界そのものである。技術がここまで進んでいた
とは驚きである。

こういった脳神経系の技術開発は、ここ5年程度でアッという間に開発が進んで
来たらしいが、このペースでこのような技術開発が進んでいけば・・・サイボーグ
誕生までそう時間はかからないだろう。

人間はどの領域まで足を踏み入れてしまうのだろうか・・・。私ごときがこのよう
な事を考えたとしても、この流れは変わらないだろうが、このような技術が軍事
開発等にもモチロン応用されるということを考えると、私達の未来・・・もしくは私
達の次の世代は、この技術が福祉や技術革新に応用された幸福な世界か、戦
争が頻発する恐ろしい世界かのどちらかに傾倒していくような気がしてならない。

私は、人間が想像できることは全て実現可能なのだと思っている。だからまず
「 思う 」ことがとても重要である。技術でもスポーツでも、そしてビジネスにお
いても、我々がどんなモノをイメージするかで未来は変わる。

・・・で、あるならば出来るだけ『 楽しい未来 』をイメージしたいものである。

少なくても私はそう考えている。 明日をデザインするのもまた我々ですよ・・・。


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2007年03月21日 21:17に投稿されたエントリーのページです。

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