2007/02/21(水)
私は大学を卒業してからズ~っと営業の世界に身を置いていますが、スカ
イオフィスを起業し、サラリーマン時代とは違って様々な事を考えなくてはな
らなくなりました。そういった中・・・とても助けられている考え方が身に付い
たので、少しご紹介しておこうと思います。
それは『 物事をできるだけ単純に、シンプルに考える 』という手法です。
特に営業の世界だけ・・・というセコイものでもなく、実に様々な場面で役に
立っているので、きっと皆さんのお役に立つことと思います。
我々は日々、様々な人とコミュニケーションをとっている訳ですが、そういっ
たコミュニケーションにおいて、「 物事をできるだけ単純に考える 」という
考え方が意外と役に立ちます。
営業職にとどまらず、サービス業であっても製造業であっても、人とのコミュ
ニケーション能力はとても重要だと言えます。コミュニケーション能力の事を
最近では人との付き合い方を計る指標として「 Emotional Quotient 」 略
して【 EQ 】=「心の知能指数」とも言われています。
そういった言葉が世の中に出てくるくらいに今、コミュニケーション能力は問
われているのです。
そもそもコミュニケーションとは、誰かに何かを伝える事を言いますが、これ
が中々難しい時があります。
例えば、初めてのお客様に当社で扱っているデジタル複合機(=コピー機
とFAXとプリンター等が複合して一体となっている機械)をご紹介する場合。
このコミュニケーション能力が大きく問われる事になるのです。
あまり成果が上がらない営業マンの場合・・・アレコレ機械の説明ばかりを
してしまうのですが、説明すればする程、お客様は理解できなくなってしま
うのです。営業マンは必至で説明するけれど、お客様(=相手)には伝わ
らない。コレって結構せつない事なんです。
なぜ、せつないか解るかと言えば・・・私も新入社員の頃、散々せつない思
いを体験して来たからです。(お前は営業には向いていない・・・何て上司に
言われた事もありました・・・。)
では、せつない営業マンの良くあるパターンとは・・・
お客様 「 この複合機はどんな複合機なの? 」
営業マン「 はい、最新のフォーカスレンズが採用されていまして、印刷速度
が大体毎分35枚と今より1分あたり10枚多く刷れるようになって
おり、原稿自動送り装置などはいっぺんに100枚セット出来る様
になりました。また、文書などのDATAを本体内部のハードディス
クに蓄積できるようになっていますので、必要なDATAを保管して
おく事も取り出すことも可能になった最新のオススメ複合機なん
です。」
お客様 「 なんだか良く解らないな・・・要するに何が違うの?」
営業マン「えっと・・・」
この様な時には、とてもシンプルに機械の良さを伝える必要があったのです。
私の場合・・・「 この複合機はどんな複合機ですか? 」等とお客様から聞か
れると、最初はとにかく単純なポイントをお伝えするようにしています。
お客様「 この複合機はどんな複合機なの? 」
中 村「 はい、今の機械よりもメチャクチャ早くて、キレイになります。 」
お客様「 どれくらい早いの? 」
中村 「 10枚です。10枚出てくる時間があれば、お客様はとっくに出かけら
れます。」
・・・etc
会話例を載せるとキリがないので、この変にしておきますが、お客様に
とって兎に角解り易い表現に変えて説明するのがポイントなのです。でも
慣れないと中々現場でポンポンとは出てこないものなんです。
その場合は、頭の中で次の質問をして練習するようにしてみて下さい。
『 ひと事で言うと何? 』
この質問にただ答えていくだけで、とてもシンプルに考える思考回路が
育つのです。
物事を難しいと考えれば必要以上に難しく思えてきてしまいます。
逆に、単純に・・・シンプルに物事を考え、伝えることができると、実はと
ても簡単に相手に理解してもらえたり、重く考えていた気持ちが楽になっ
たりします。
物事はシンプルに・・・そして単純に解りやすいが一番です。
では・・・
このブログ・・・一言でいうと何だろう? うーーーん? ダ・ダイアリー・・・
・・・す、すみません。 もう一度修行してきます。
当社のスタッフと話していても、話が回りくどかったり、要点がまとまってい
なかったりすると、『 要するに何が言いたいの? 』と聞き返したりします。