2008/01/04(金)
あまりにもインパクトがあったので「 下流の未来 」について、もう少し書いてみ
ようと思う・・・。
日本の就労者が1年間に稼ぎ出す平均的給与は2006年度の統計で年間435万
円とされている。しかし、通常であればこの平均的給与周辺の所得を得ている人
は、イワユル中流・・・と位置づけられるハズである。
しかし、どういう訳か・・・実際にこの辺りの収入を得ている若い男性正社員の多
くの人達が、自分を「 下流 」と位置づけているそうだ。
この雑誌のアンケートによると・・・1都3県に住んでいる「独身」 「一人暮らし」
25~35歳の男性正社員に絞って、年収別に『 自分は下流だと思いますか? 』
という質問をし、年収300万円台で8割、年収500万円台でも実に半数が・・・・・
自分は「 下流 」と位置づけているようである。
25歳~29歳までの大卒平均年収は438万円ということだから、500万円なら平均
よりも収入的には上なのに、貯金がない、老後が不安、などの理由から自分を下
流と位置づけている・・・とアンケート結果から指摘している。
かつては「 一億総中流 」と言われた日本であるが、今では中流をすっ飛ばして
いきなり下流という認識が横行しているようである。
下流でも、中流でも、どちらでも構わないが、気持ち的にゆとりのある生活がしたい
ものである。
上流・下流・貧困・・・というヒエラルキーが定着しつつある・・・と雑誌はまとめている
が、あんまり格差が広がり過ぎるのも、何だか不穏な世の中になりそうで、あんまり
良くないで御座るな。
そう考えると・・・やっぱり何事もバランスが大事・・・ということか?
格差が行き過ぎる前に、国の舵取り役をどっしり決めて長期的な視点で何とかして
欲しいものだ。
そういえば、昔・・・新宿で出会ったことのある、家のない女性(見た目20代後半)は
今も元気にしているだろうか?食事を何日もとっていないということで、かわいそうに
なり、食事だけ振舞ってあげたことがあったが、若い女性で実際にネットカフェを渡り
歩いている人は今までにその方ただ一人だけだ。
見た目は普通だったが、雰囲気が風変わりで、食事中にいろいろと話を聞かせて
もらったことを覚えている。
あーいう人がどんどん増えている世の中になったら、やっぱりこの国はどうかしてい
る・・・としか思えないだろう。
その人は、アメリカに彼氏がいるといって、何とかしてアメリカに行く費用を稼ぎたい
と言っていたが・・・今日の食事に困っている人がどうやってアメリカに行くのだろう?
と疑問に思ったことを覚えている。(※彼氏が送金してこないことに腹を立てていた。)
(※私的には送金して来ない時点で相手の気持ちを察するべきだと思うのだが・・・。)
恐らく二度と会うことはないだろうが・・・・・
是非ともたくましく生きていてもらいたいものだ・・・。