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高齢化と貯蓄率低下

                                      2007/08/28(火)


      
    
みずほ総合研究所の経済調査部のレポートで、少々気になる見出しがあった。

それは我が国の著しい『 貯蓄率の低下 』だ。

かつて日本は、その貯蓄率の高さから・・・貯蓄大国と呼ばれるほど世界的にみ
ても貯蓄率が高く、安定した経済を支えていた要因の1つであったと言われてい
るが、それはもう20年以上も前の話であって、2005年度における我が国の家計
貯蓄率は実に3.1%しかなかったというのだから驚きだ。

つまり解り易く言い換えると、家計のやりくりの中で消費税分にも満たない金額
しか貯金に回すことが出来ていないというのだ。かつての貯蓄大国の片鱗はすで
になくなっていると言っていいだろう。

この急激な貯蓄率の低下の原因として、日本の急激な高齢化が原因ではないか
と言われているのだが、この因果関係はレポートを読んでみてもハッキリとしない。

要するにまだ貯蓄率が下がった直接の原因が、高齢化だとは断定できない状況
なのである。(※一般的には高齢者になると働かなくなるので、貯めていた貯金を
取り崩して生活するようになる。従って、全体の貯蓄を減らしていく人が増えるから
高齢化が進むと貯蓄率が下がると考えられているようだ。これをライフサイクル仮
説に基づく理論とか言ったりするようだ。)

2005年には日本の人口の実に20.1%が65歳以上のお年寄りとなり、道を歩いて
いる人の5人に1人は65歳以上の人ということになる。

これだけ高齢化が進むと、遅かれ早かれ若い人達の税収に頼った医療保障を維
持することが出来なくなるのは誰だって理解できるハズだ。

だから、今働き盛りの我々や我々よりも若い人達は、今のウチに頑張って引退後
に満足に病院にもかかれない状況にならないよう、貯蓄率を上げられるようにして
いかなければならないと思っている。

今回のブログで、私が心から言いたいこと・・・それは、私達が老人になる頃には
今の社会のように守ってくれる人は確実にいなくなる、ということだ。

当然、自分達が老人になる頃には、援助してくれる親はもういない。(※死んでる)

当然、超高齢化社会においては、今のような安価な医療保険は受けられない。
(※正確には個別に高いお金を払っていないと受けられない。要するに最適な医
療は充分な所得が無いと受けられないということ。お金が無い人が病気になった
ら死ぬしかないという状況。現実、既に今も始まっている。某ドキュメント番組)

当然、年金なんて貰えない。(※個人で別途積み立てている年金は別)


だ・か・ら、賢い読者の方々には、今から・・・そういう現実を見据えて全力で目の
前の仕事に取り組んでもらいたいと思う。

どうにかなる・・・は、今までの時代。

これからの時代は、未だ人類の歴史上、どの国も経験したことのない『 超、高齢
化社会 』がやってくるのだから。


今、頑張れないと、未来も頑張れないで御座るよ・・・。  じいさんや~い!!

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