2007/06/04(月)
マヨネーズの値段が上がった・・・。
この些細なできごとが今後の未来を大きく左右する出来事になるかもしれない。
このマユネーズの値段が上がるというニュースは、食料自給率のメチャクチャ低
いわが国、日本にとってはとても危惧しなければいけない重要な動きであると私
は考えている。
なんで?たかがマヨネーズの値段が上がることが何でそんなに大げさな事になる
んかいな?と多くの方は思うかも知れないが、日本国内で販売されているマヨネ
ーズの原料には何が含まれているかご存知だろうか?
一般的なマヨネーズの原料は主に・・・卵と酢と油である。この3つの内、ここ2年
程度で値段が倍になった原料がある。それは何か?恐らく皆さんお解りだと思う
が・・・油である。
知っての通り、ここ数年のガソリン価格の急騰騒ぎは記憶に新しいところであるが
ガソリン=原油価格の高騰により注目を浴びた代替燃料にバイオ・エタノールとい
う燃料がある。この新しい技術により誕生したバイオ・エタノールというエネルギー
をめぐって今、世界中が動き出しているのだ。
バイオ・エタノールの大きな特徴は、化石燃料ではないということ。化石燃料はいず
れ採掘し終われば枯渇する資源なのに対して、このバイオ・エタノールは植物から
とれる油を原料としている。主に、サトウキビや・トウモロコシといった農作物からと
れた油分を抽出したものを燃料にするというものだ。 だから人間の手でいくらでも
育て、収穫することができる枯渇しない資源なのである。
そしてもう1つ大きな特徴として、ガソリンなどの化石燃料は消費すると排気ガスの
中に二酸化炭素(Co2)を含み、地球温暖化や大気汚染の原因として問題になって
いるが、このバイオ・エタノールを燃料として使用した場合、ガソリンよりも二酸化炭
素の排出量が少ないことと、バイオ・エタノール燃料の原料である農作物を育てる
家庭で植物が二酸化炭素を取り込んで成長する為、相対的にみて環境に良いとさ
れている点である。
では、そもそも何でバイオ・エタノールが注目されたらマヨネーズの値段が上がって
更には食料自給率の低い日本の未来を危惧しなければならないか?だが、ここ数
年で農作物の・・・特にバイオ・エタノールの原材料となり得る農作物については価
格が大きく高騰してきている。つまり、アメリカやオーストラリア・ブラジル等の・・・・
大きな農家が沢山いる国の農場経営者達がこぞって、値段が上がって儲かるトウ
モロコシやサトウキビをバイオ・エタノールの原材料として出荷しはじめているのだ。
トウモロコシ等は、通常は家畜の飼料やマヨネーズやコーン油などに利用されていた
のだが、バイオ・エタノールの原料として使われるようになった為、そっちで大量に消
費されるようになって手に入りにくくなってしまった。そうなると、肉の値段やマヨネー
ズの値段は原料価格高騰により値上げせざるを得なくなったのだ。
また・・・今まで大豆などの他の作物を大量に作っていた農家の人達も、ドンドン儲か
るトウモロコシ畑に自分のところの生産する作物を変えてきているため、大豆も手に
入りにくくなっているらしい。大豆の価格も1年前に比べて30%以上も値上げされて
いる。だからマヨネーズの次は恐らく豆腐や納豆の値段が上がってくるのではないだ
ろうか?
このように・・・日用品や身の回りの食料品などがジワジワと値上げされていく傾向が
この先予想されるとなると、この傾向は恐らくインフレへの序章だと考えても良いのか
もしれない。
インフレになるとどうなるか?インフレになると物の価値が上がり(=物価があがり)
通貨の価値が下がる(円の価値が下落する)ということを意味する。
そうなってくると本当に大根1本1万円・・・なんて日が来てしまうかもしれないのだ。
大学を卒業したばかりの初任給では、大根20本買うのがやっとだ・・・なんてことにな
ったら本当に大変である。というか悲しい。
これが私がマヨネーズの値上げからはじまった、将来を危惧していることなのであるが
・・・これは絶対に起こりえないことではないのだ。
証拠に・・・たった10数年前のロシアでは、本当に大根1本1万円という状況が起こっ
ているのだ・・・・・明日はわが身でござるよ。
今から自宅農園でも始めるでござろうか? いや、外貨を保有すべきでござろうか?
いやいや・・・マヨネーズを買い占めるでござるよ!!
おう、それが良い。 さっそく明日マヨネーズを買い占めるでござるよ。
あ、でも買いだめしても・・・デフォルトになるより先に・・・賞味期限が切れるでござった
・・・キューピーさん・・・何とかして!!