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ディズニーの話【 ③ 】

                                     2007/04/26(木)
                                           

いよいよディズニーの話シリーズは今日の③で最後となるが、私は今回の
『 搭乗制限の話 』が、脅威のリピート率を誇るディズニーランドにおいて・・・
1度来たお客さん・・・いやゲストの皆さんを釘づけにし、何度もリピートしたい
また来たい・・・という思いにさせる最大の原因をつくっている点だと思う。

今の季節はまだ良いが、学校が夏休みに入る7月下旬からのシーズンは、
アトラクション1つ乗るにも、炎天下の中で長蛇の列となる為、平気で2時間
待ちのプラカードが最後尾にあちらこちらで掲げられる。

そんな中、ある若い夫婦とまだ2歳くらいの小さな娘さんがビッグサンダー
マウンテンというアメリカ西部開拓時代の炭鉱をイメージしたジェットコース
ターの列の最後尾に並んだ。

炎天下に1時間ほど並び、ようやくアトラクションの建物の前まで来たとき、
建物の入り口付近に、子供をイメージした立て看板が立ててあり、そこには
アトラクションを安全に楽しんでもらう為、110cm未満のお子様の搭乗は
お断りする旨のいわゆる「 搭乗制限 」の表記が記されていた。

その入り口を、若い夫婦と小さな娘さんが通過しようとした時、ディズニーの
スタッフに入場を止められた。

『 あ~、チョッとお子さんの背が届かないですね・・・。 アトちょっと何ですが

  規定で搭乗は出来ない事になっていますので・・・ 』

若い夫婦と、小さな娘さんは、炎天下の中1時間以上も列に並んだのに、
アトラクションに乗れなかったことにとても残念がっていましたが、安全を守
るための規則であれば仕方がない・・・と諦めて列を離れようとしました。

するとその時・・・その入り口を担当していたキャスト(スタッフ)の1人が・・・

『 お譲ちゃん、チョッとココで待っていてくれる? 』 と、言うと近くの小屋に
走っていき、スタッフしか入れない扉の中に入って行きました。

若い夫婦達は、言われた通り待っていると、直ぐにそのキャストが戻ってきて
2歳の娘さんの目の高さに腰を落とし・・・

『 お譲ちゃん、今日は長い時間せっかく並んでもらったのにアトラクションに

  乗せてあげられなくてゴメンネ。でも、あとチョッと背が伸びたら、この紙

  を持ってもう一度ココに来てくれるかな? そうしたら、今度はあそこの別

  の入り口から並ばずに乗ることが出来るから・・・ 』

・・・そう言って、一枚の小さな紙を手渡しました。

若い夫婦とその小さな娘さんは、とても喜んで、娘の背があと少し伸びたら
またココに来ようね!!・・・と、約束したそうです。

結果的には、規約通りアトラクションには乗れなかったのですが、良くある遊
園地では、ただ単に『 規定上入場はできません。 』という一言で終わって
しまうところでしょう。

入場できなかった夫婦の残念そうな姿をみたキャストの『 夢の国 』という
テーマにそった柔軟な行動こそが、多くの訪れた人に『 また来たい 』と強
く思わせてくれるのでしょう。

こりゃ、リピート率90%を超えていく訳ですな・・・。


もう直ぐ始まるゴールデンウィークにも、きっと心が温かくなる演出をディズニー
のキャスト達が演じてくれることでしょう。


会社運営においても、この「 演 出 」というのは、とても大切なエッセンスです。
当社のスタッフにも、時にはサプライズな演出で楽しませてあげたいですね。

ディズニーと言えば・・・

かぶりものかぁ・・・何かぶろっかな?全身ボーリング男は不評だったしな・・・。
あれ、兎に角動きづらいんだよね。  

次は・・・乞うご期待!!

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2007年04月26日 23:38に投稿されたエントリーのページです。

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