2007/03/06(火)
2月28日からの5日間で日経平均株価は一気に1600円以上も下落した。
昨年のライブドア事件以来の大幅な下げである。
このような出来事があると『 株式投資って怖いなぁ・・・ 』 とか 『 株は
危険だ 』といった声が多く聞こえてくる。
確かに、一歩間違えば投資した資金がホンの数日で何分の1になってしま
う危険性もあるから、怖いと感じる人がいても不思議ではない。しかし、投
資がうまくいった場合は、投資した資金の何倍にも資金が増加したりする訳
だから、基本的にリターンの大きな投資はハイリスクとなり、リターンの少な
い投資はローリスクとなる。
従って、下がった時だけ大騒ぎするのは都合が良すぎる話だと思う。投資す
る人は、そういったリスクを承知の上で投資を行うべきであり、それが解らな
い人は投資に手を出すべきではない。
要するに、投資というものはそもそもそれ自体は何ら危険なものではない。
投資を危険なものにしているのは、何も知らずに投資したり、人の意見だけ
を頼りに投資したりする人の行為そのものだ。
株にしても起業にしても・・・ 【 無知こそがリスク 】 だと知って頂きたい。
どういうことがリスクかを知らないでいる事は、株式投資においても会社を新
しく起業するにしても、「 知らない 」ということ自体がとても大きなリスクで
ある。だから、株初心者やキチンと株のリスクについて勉強せずに、人の意
見に左右され株を購入したりすると、一時的には良かったとしても最終的に
は大きな損害を出し、市場から早々と退場することになる。
起業においてもそうだ。1円で会社を作れるからといって安易に会社を興こす
人もいるかも知れないが、起業した会社が5年後に存続している可能性は極
めて低い。ちなみに多くて3割程度と言われている。起業とは、そもそもそれ
だけリスキーなのだ。
今の日本において倒産した会社の社長が再起するには、想像を絶するほど
の忍耐と過酷な作業、それから多くの試練を乗り越えなければ再び会社を
起こすのは難しい。年間の自殺者の中で中小企業の経営者の割合がとても
大きいということが、一度失敗したら再起が困難という何よりの証拠である。
現在上場している会社の社長さん達の中でも、会社を創業してから何回か
は倒産の危機を経験している人が沢山いらっしゃるが、そういう方々ですら
会社が本当に倒産するかも?といった時には自殺を考えた事があるという。
一部のIT企業の成功者や株長者のように、華々しく成功できる人は本当に
一握りだ。モチロン目指してはいけない・・・とは言わない。目標とし、そこを
目指すのは大いに結構なことだ。しかし、華々しさに目をとらわれて安易な
行動に走ったり、リスクを考えないで行動するのは危険すぎる行為だ。
株に投資するにはどんなリスクがあるのか?起業し会社を運営していく上で
考えられるリスクとは何だろうか?そして、そのリスクを許容するだけの覚悟
があるだろうか?その辺を冷静に理解してから取組むことをお勧めしたい。
何も知らずに投資する。起業する。という行為そのものが「 リスク 」である。
であれば、キチンと勉強し、どうなると危険なのか?どういう事こそが危険な
のか?という事を事前に「 知っておく 」ことで大部分のリスクは避けられる
ハズだ。
何度も言うが投資が危険なのではない、あなたの無知が危険なのだ・・・。
それにしても・・・日本株・・・少し下がりすぎなんじゃない?
はぁ・・・株も会社経営も、本当に日々是勉強ですな・・・。
いいかげんに上がらんかーーーーーい!!
(叫び・・・否、ぼやきたくなるよね・・・ホント。)