2007/05/02(水)
GWで連休の会社が多い中、当社は暦通りなので本日5月に入って2日目の営
業日となっている。当社は、3ヶ月に1度各個人の実績と取り組み姿勢を評価し
て、次の3ヶ月の給与が変動する人事評価システムを採用している。
その為、先月達成したチームは今月と来月を達成すると、評価が確実に上がり
結果的に報酬もUPする。飛びぬけた実績を出し、マイナス面の評価や取り組み
姿勢に問題が無ければ、3ヶ月に1度のペースで昇格する者を排出すことが可
能だ。
ただ・・・評価というものをタマに勘違いしている人がいる事も事実なので、基本
的な評価の考え方というものを、本日は書き込んでみたいと思う。
私の、評価に対する考え方はこうだ。
【 評価とは第三者が与えるもので、自分で行うべきものでは無い。 】
自分で行う評価・・・それは将しく、『 自己満足 』以外の何者でもない。評価
が不当であると考えている人は、自分の足りない部分に気がついていない人
であると考えている。
例えば、駅前に・・・ある うどん屋さんがあったとしよう。 そこの店主は、自分
が作るうどんはメチャクチャ美味いと絶賛している。しかし、一度その店のうどん
を食べたお客さんは2度と戻っては来なかった・・・。その後、程なくして駅前の
うどん屋は、ファーストフード店に変わっていた。
この話では、うどんを作っている店主自身の味の評価は絶品であったが・・・店
に来るお客様の評価は最低だったということだ。
つまり、どれだけ自分自身が自分の評価を高く見積もってみたところで、第三者
であるお客様からの評価が得られなければ、店は永遠に繁盛することは無い。
それどころか、最終的には潰れてしまうのだ。
要するに・・・
『 私はこんなに頑張っているのに・・・ 』 とか
『 私は精一杯仕事をしているのに?誰も評価してくれない 』などというのは、
全て自己評価でしかないのである。 本当に評価を上げたいのであれば、他人
を納得させる評価を得るしかないのだ。
『 彼は、本当に良くやっている。 』 『 彼は評価されて当たり前だ 』
『 私は彼女が影で努力しているのを知っている 』 『 彼の頑張りは本物だ 』
など・・・他者から評価されない事には、本物の評価は得られないのだ。
そういう意味では、商売とは非情な世界である。 美味しくなければ・・・美味しい
と他人が評価してくれない限りは、確実に閉店に追い込まれる世界なのだ。
しかしどういう訳か、会社組織に属していると『 私の方が頑張っているのに 』
といった様な、被害妄想的発想を数多く目にすることになる。
もちろん、不遇な人も中には存在しているのかも知れない。しかしながら、世の中
はもともと平等にはできていない。不遇だ不遇だといくら唱えていても、評価は下
がりこそするが、永遠に上がることはないだろう。
クドイようだが、評価を上げるには、今の自分に足りていない部分を改善し、目に
見える結果を出すことが1番手っ取り早いのだ。
自分は美味しいと思う、うどんでも、他人が不味いと言えば、売上げは上がらない。
売上げを上げたければ、他人にも美味しいと言ってもらえるように味を変化・改善さ
せるしかないのである。 いくら『 いや、俺のうどんは世界一美味い 』と言い張っ
たところで、きっと客足は伸びないだろう。
そういう訳で、評価とはあくまで『 第三者 』に評価されて初めて本物の評価と
なる。何だか至極当たり前のことを書いているのだが、この基本的なことを理解
していない人は意外と多い・・・。
是非・・・上司がグゥの根も出ない程の圧倒的な評価を、自分自身の力でもぎ取
ってみては如何だろうか?
こんなことを書いていたら・・・前職での営業課長時代に、全国1位の営業チーム
となり、表彰された年なのに、冬のボーナスが前年の180万円から120万円に下
がっていて思いっきり文句を言って、ブーたれていた時のことを思い出した・・・。
今思うと・・・その時の光景が最高に恥ずかしく思えてならない。
もしかしたら、皆そういう時期を経験して初めて理解できる事なのかも知れない。
・・・イヤ、お恥ずかしい限りだ。
ま、ココだけの話ということで・・・・・。