2007/04/22(日)
スカイオフィスの社長室には、ささやかだが2枚の絵が飾ってある。1つは笹倉
鉄平さんの湖畔のヨットハーバーの絵。もう1つはヒロ・ヤマガタ氏のディズニー
アットナイトというタイトルの絵だ。
どちらもとても素敵な絵で・・・観ているとそれだけで、とても心が休まる。当社
を訪れたお客様にも、少なからず歓迎の意を感じて頂いているのではと勝手に
思っている。
ディズニーと言えば、お客様をおもてなしする数々の伝説や逸話が存在するが
私が特に印象的で強く記憶に残っているのは、次の3つである。
①『 ようこそ、の話 』 ②『 夢の国、の話 』 ③『 搭乗制限の話 』
どれも実はあらゆる会社で採り入れることができる考え方であり、本当に見習う
べき精神である。
今日は、その中で①を簡単にご紹介しようと思う。あまりにも有名な話なので、
知っている方も多いと思うが、知っていても出来ていない場合が多いので、知っ
ている方は再確認して頂ければ幸いである。
通常、お店に入ると・・・どうでしょう?殆どのお店や施設では「いらっしゃいませ」
と言うのが当たり前だ。お客様がいらっしゃる・・・いらっしゃってくださる。からそう
言うのだが、ディズニーランドは違う。なぜ?違うのか?それはランドだからだ。
ディズニーランドは、世界有数のテーマパークだ。テーマパークとは読んで字の
通り、テーマ(主題)が決まっているパーク(遊園地)である。
ディズニーランドのテーマは『 ファンタジー 』である。 要するに『 夢の国 』だ。
だから、完全に夢の国を演出している。 全国の遊園地がドンドン閉園となる中、
ディズニーランドだけが1人勝ちしている最も大きな理由は、このテーマをとにかく
徹底して貫く姿勢があるからだと私は思う。
だから、入園するとディズニーでは「 いらっしゃいませ。 」とは絶対に言わない。
夢の国だからこそ『 ようこそ 』なのだ。たったこれだけの違いが、大きな完成度
の違いとなり、業績に大きく影響を与えている。どれだけ細部に渡って、その施設
のテーマを貫けるか?がともかく重要なのだ。
夢の国に来た来園者達は、ディズニーランドが描くファンタジーの世界を体感して
もらう為にとても懸命だ。しかも、園内で働く人達のことも「従業員」とは言わない。
夢を演じる「 キャスト(出演者) 」と呼び、園に訪れる来場者のことを「 ゲスト(
共演者) 」と読んでいる。
要するに、その施設のテーマを本当に細かなディテールにまでこだわって運営し
ているところに、リピーター率90%以上を誇るディズニーの凄さがあるのだ。
こういった事は、他の施設はもとより一般の企業でも活用することができる。
それは、その会社のテーマは何か?というところから始まり、それぞれの会社
においてこだわれる所を増やしていくことだ。
当社も、クレド(信条)にそった行動を訴えてはいるものの、細部に渡って出来
ている状態では全くない。少ない人数のウチに早く出来るようにしたい。
ディズニーについては学ぶところが多いので②・③についても、また次回以降
に機会をみて簡単にご紹介してみようと思う・・・。
しかし、ディズニーランド・・・いや、ディズニー・シーのあのタワー!! あれは
あまりの恐怖に、本物の夢の国に逝ってしまうところだった・・・私はビッグサン
ダーマウンテンが許容量の限界の身ゆえ、恐ろしい乗り物は苦手だ。
私・・荷物・・・持ってますよ・・・どうぞどうぞ・・・とは中々いかないものだ・・・。